トップページ  > 2011年3月

福島の飯舘牛を南アルプスで育てようプロジェクト4

kannnofusai.JPG
今日は朝からたくさんの方からメッセージを受けた。
昨夕に、山梨のローカルニュースとして牛到着の模様が放送されたことと、
今朝の山梨の地方版各社朝刊にこの飯舘牛のNPOによる購入プロジェク
トが紹介されたこと、さらにNHKの朝の全国版に牛到着の様子が流れ、ま
た午前中にはYahooのトップページにも紹介された(らしい。私は見られな
かったのだ)当事者の菅野さんは、地元飯舘にもこの情報がメディアに流
れたことでかなり動揺していた。

情報が広まるのは、自分の想いが思ったとおりに伝わるわけではない。
良くも悪くも広がって行くのだ。予想していたとはいえ、地元の心情を、身を
もって体感している菅野さんにとっては、この話題が地元飯館に届くことに
よるさまざまな感情のうねりを、正面から受け止めきれずにいるようだ。

一晩をN'POえがおつなげての好意で、北杜市の温泉旅館に宿を取って
休んでもらった菅野さん夫妻と、NPOえがおつなげての曽根原代表理事と
藤尾さん、私とで今後についての打ち合わせを行う。

現在の飯舘の状況を、現場で生活していた菅野さんの目と、離れた私たち
の目と、これから起き得るさまざまな可能性と、どうしたいかという自分の
希望と、短時間では語りつくせないのだけれど、

私が動いてしまったことで引き起こされたさまざまな問題は、いまさら引っ
込みはつかないのだから、

常に前向きに考える。

事態が悪い方向に向かうと感じても

その状態を基準に、自分に出来る前向きな行動を取る。

未来を作るのは、私の思いを
行動に移して選択した結果。

宿の前で曽根原さんと記念写真を取って、

菅野さんと南アルプス市内に戻る。

その戻る間の短い時間の中でも、
菅野さんの中で、ものすごい葛藤や悩みがあったのだろう

牛を運んできたトラックは、ゆっくりと私の
車の後ろをついてくるので、
いつもの調子で進みそうになる私は少しはっとする。

中央自動車道は現在50kに規制されているのだ

決められたルールを守る。

私はそんな福島県民の菅野さんの不器用に見えてしまう
まじめさに、改めて思うのだ

私が菅野さんから牛を購入したのは間違いであるはずは無く

どうであれ、結局私は買うことになる運命だったのだ

そうでなければ、こんなクソ真面目な(笑い)青年と
出会えるはずはなかったのだから

私の周りのおぢさんたちもこんな感じで
生意気な頭でっかちの若手農業後継者として
舞い上がっていた(今も舞い上がっているが)
私を、見守ってくれていたのかもしれない。

少しおじさんに近づいた、元青年の私は
なんだか自然と微笑んでいるのだ。

車は南アルプスに戻り、そこで日本経済新聞社の
記者さんが、待っていてくれた。

菅野さんの想いと、私のいたらなから菅野さんに
心配をかけさせてしまった少しの反省とを

記者さんの前でちょっと整理しながら、取材は進み
もう一度菅野さんは、山梨に運んできた牛の元に、

到着した電柵の前に牛は姿が無く、ちょっとだけどきどき
しながら、遊休化した農地の奥のほうに進んで行くと

NPOが以前から飼っていた2頭のジャージー牛の後ろを
ちょこちょこと2頭の黒毛和牛がついてきてくれた。

菅野さん夫婦にえがおが溢れる。

ああこのひとたちは本当に牛がすきなんだなあ

ただ、牛を育てて、生活していきたいだけなのに

これから二人は飯舘に戻る。

これから私はパソコンの前に戻る。

そう、今日は3月31日
NPOの請け負った様々な事業の報告書を提出する

締め切りの日だったりする。
(夏休みの宿題は前日にやっつけながら、翌日の言い訳を
考えるこどもです。)

今回は3の続きは無しですね。





福島の飯舘牛を南アルプスで育てようプロジェクト3

IMGP5940.JPG
2011年3月30日いよいよ飯舘から牛が到着! 
子牛たちは報道陣からの熱烈なお迎えを受けることとなった。

2からつづく
さて、

私が電話した先は、南アルプス菜園という農業生産法人の
農業生産部門を背負う石倉さん。実はこちらの法人、
地元のガソリンスタンド経営を発展させて、トマトなどのハウス
野菜を栽培している、農業法人なのだ。こちらの石倉さんとは、
普段からNPOのイベントや、遊休農地の解消事業でも連携し
ており、この震災の後も、私たちが遊休農地を整地するのに
必要な重機の燃料をきちんと届けてもらったり、また、現在、
遊休農地で借りているジャージー牛2頭も、石倉さんの仲介で
お借りすることが出来たという、かなりお世話になっている方で
ある。

私の、牛を運ぶために現地に燃料を届けたいという相談に、
(ほんとに二つ返事で)「出来るよ。ドラム缶も提供するから、必要
な数量を伝えて。」
 との心強い回答。早速軽油3缶600L分をキープしてもらった。

次にNPOえがおつなげてのスタッフ藤尾さんに連絡。NPOえがお
つなげてのネットワークで、飯舘の菅野さんに牛輸送用の軽油を
届ける方法を一緒に考えてくれないかを打診

いろいろなアイデアを出してくれる中、藤尾さん自身が、車用意して
くれれば福島まで届けてもいいよとのこと、ちょうど自身の関係している
団体のイベントが身延町であり、山梨に来ている。

渡りに船とさっそくその線で、うちのNPO所有のディーゼル1BOX車
にドラム缶を積んで移動することに、燃料の準備と、人はそろった

あとは菅野さんと打ち合わせ
飯舘から山梨に配送する車の手配はともあれ、とにかくこちらに来るための
燃料と配送方法は確保したので、プランを進めてもらうよう連絡

藤尾さんとは、せっかく福島に行くなら、NPOえがおつなげてで関係している
福島方面の拠点に、支援物資も一緒に積んで行きたいからと打ち合わせ

この時点で、地元の普段から付き合いのある新聞記者に連絡、牛を南アル
プスまで連れてくるプランを計画中である旨伝える。

さらに、牛の移動や、購入に対し、問題が無いか、現在遊休農地に放牧して
いる2頭のジャージー牛の様子を定期的に見てもらっている、県の家畜保健
所の担当者へ、うちのNPOスタッフを通じ連絡を取ってもらう。

すでに3月26日午後 24日には飯舘村の雑草から、桁外れの放射性物質
が検出された旨報道が広がり、ミネラルウォーターのペットボトルが、自衛隊
の車両からどんどん運び出される映像が映る。

国も、東京電力も、だからといって、飯舘の住民を退避の対象とするわけでなく
また、出荷停止の作目が日に日に増える福島県内の農産物に対し、実際に
農家に補償が実行された気配もない

原発の冷却は相変わらず見通しもたたず、そんな中、夜になって菅野君から
一本の電話が入る




福島の飯舘牛を南アルプスで育てようプロジェクト2

kanno.jpg

1からの続き

早速私は菅野さんあてにメール
「では子牛を何頭か南アルプスで買い取る方向で考えます。

子牛を移動するために飯館側で車を用意してもらうことは可能でしょうか?
流れとしては
山梨で軽油を用意(ドラム缶200L予定 確保済み)
えがお大学院ネットワーク軽油で軽油福島市内まで輸送(調整中)
福島 → 飯館まで燃料輸送(未定)
飯館で燃料補給し、子牛を山梨まで輸送(飯館手配)
山梨で必要な物資調達→飯館帰着(飯館手配)

という流れでいかがでしょう。」

あと菅野さんの携帯番号を聞いた。

返事としては、飯舘側で(ちなみに私はずっと間違えて飯館と書いていたごめん)
牛の移動の専門業者がいるということと
買取の場合9ヶ月の子牛で40万円くらいが相場だということ

私はこれを受け菅野さんへ電話

燃料の軽油をこちらで用意することと、牛を買い取るから、進めて欲しい旨連絡

遊休農地事業で飼っている牛の場合も、1頭ではさびしがるから、2頭は必要だったはず
2頭で80万かあ・・・・

でも、お金はあとでなんとかなる。(何とかならない場合も多いが)
時間は待ってくれないし、原発は沈静化していない

この時点で3月25日の午後

飯舘村の水道水はすでに大人でも飲めない旨の報道が流れる状況

それでも(少しは小心者なのだ)NPOえがおの関係者と連絡を取り、
牛を南アルプスに運ぶアイデアと、ほかの人の意見も伺う

でもまあ、やらないで後悔するよりやって後悔するほうがいいから
(この考え方は、いつもうちのNPOスタッフや会員のみんなに迷惑を
かけるのだが、今のところは許してもらっている・・・と思う)

菅野さんに少し強めに実行する旨伝える

その後菅野さんは親父さんに私のアイデアを伝え、
親父さんはいきなりの申し出にそうとうびっくりしたらしい

次の日のメールは

「小野さん

親父に話ました所少し考える時間をいただきたいとのことです。


親父は降ってわいたような話でびっくりしているようです。

親父が懸念しているのは

1、もっていった後クレームをつけられないか。

2、運搬料が高額になるのではないか。

3、和牛の子牛だと放牧飼育だと元がとれなくて、小野さんに迷惑かけないか。

との心配があるようです。暴露は親父と話してから話ますが、お金だけの問題だと思います。上記の点いかがでしょうか?」

なんとも申し訳ないかぎりである。
確かに、原発の避難勧告も出ない今の現状で、牛を移動させるということは
きちんとした商行為として移動するしかないのだ。
でも、放射能を受けた可能性のある牛を受け入れて、確かに南アルプスの人が
心配して、私に非難の目を浴びせかけるかもしれない。

でも、国は避難を勧めていない場所なんだ
人間も安全だと繰り返し呪文のように繰り返す国が、この牛の移動に文句を言うなら
人間も危険だと主張することになる

私はこの牛を食べるために飼うのではない。遊休農地をきれいにしてもらうためなんだ

元が取れるか取れないかは、私の今後のアイデア次第
ええ元ならとれるようにしますとも、私が元取ったと思った時点で
それは完了するから大丈夫

私は菅野さんに、先のメールの心配は気にしなくてもよい旨伝え、燃料を確保してそちらまで
運ぶ手段を考えるから、飯舘村から、山梨まで牛を運ぶ方法を考えてもらう旨電話する

動こう。

まず燃料だ。山梨だって燃料は不足気味だけど
私にはNPOの活動でつながった仲間がいる。
(つまり何かあったらすぐ誰かを頼りにするのだ)

電話をした どこへ

ガソリンスタンドを経営する農業生産法人の仲間のところだ
(いやガソリンスタンドを経営する会社が農業をはじめたのだ)




福島の飯舘牛を南アルプスで育てようプロジェクト

kanno2.jpg


今回の福島原発の被害を受けている地域に 福島県飯舘村があります

 こちらは 飯舘牛という福島一の和牛のブランド産地であり、村では多くの方が
 畜産にかかわっています。
理事長の私は、こちらの飯舘村で、和牛の子牛を育成し、肥育農家に供給して
いる 畜産農家の青年 菅野さんと、NPOえがおつなげての 「えがお大学院」
社会起業家育成のインキュベーション事業の支援者の一人として つながりを
持っています。

 今回の震災にはじまる原子力発電所の問題でも、飯舘の状況を非常に憂慮
しており、 私たちのNPOに出来ることを考えてみました。

たまたま2年前より、緊急雇用対策の一環として、南アルプス市内の遊休農地
を解消しながら、その農地を活用していく事業をすすめており、去年の冬から、
地元の方の協力を得ながら、遊休農地の草を、牛に食べてもらいながら農地
に復元する取り組みを始めていました。

これなら、私たちにもできるかもしれません。

すぐに飯舘村の菅野さんに連絡を取り、私の想いを伝えました。

 「山梨の小野です。 大変な状況に、がんばっていることと思います。
 こちらでは想像もつかない状況でしょうが、先のみえない今 今後の
1ヶ月の動きを考える中で、ご相談です。
菅野さんの子牛については、今どのような状況でしょうか。
 今私たちのNPOでは、遊休農地の解消に、牛を使って草を食べて
もらうという 事業を行っています。
放射能の問題で飯館村がTVで注目されている今、管野さんの飼育
している子牛の ことが心配でなりません。 たとえ、放射線のレベル
が人体にまったく影響ないと報道されたとしても、 現在の状況では、
飯館村の牧草を食べ続けた子牛を好意的に購入してくれる 方は
日に日に少なくなってくることは十分考えられます。 もし、菅野さん
の子牛を避難させる必要があるのなら、とりあえず山梨まで運んで
みるという選択は今の管野さんにあるでしょうか、
可能なら山梨の畜産関係部署に連絡し、とりあえずの受入れ場所
を確保するとと もに、何頭かは、うちのNPOで購入して、飯館の牛
の現状について、ここから情 報発信を続けることが可能かと思い
ます。 なにぶんわれわれも畜産は素人ですし、管野さんからみれ
ばただの思い付きかも しれません。しかし、ほおって置けば、東京
電力は、菅野さんの牛についても、 (適切な額かはわかりませんが)
補償という名の提案でもって、殺処分を求めて くるのではないでしょ
うか。 今牛を移動することで、その後の牛の生活が保障されるわけ
ではありませんが、 少なくとも、今牛を脱出させることで、牛の産地
としての飯館の名は、牛が生き 続ける限り原発の被害を受けた地
としてメッセージを発し続けることができるの ではないかと考えます。
 牛の移動に必要な経費や、問題点等ありましたら、お聞かせ願え
ると助かります。 移動に必要な燃料の問題等は山梨から燃料持参
で伺います。 私の提案以外に、何かアイデアがありましたら遠慮な
くお知らせください。」

この申し出に、菅野さんは、
 風評被害については同意見なことや、電力会社の方々に提案して
買い支えていただくことを村に提案していくアイデア。東海村の時は
そのような動きがあったことを返事してくれた。
さらに

 「牛については一時的に移動しても風評被害はまのがれない気が
します。また高値で販売するには委託先に子牛を大きく育てる技術
が必要です。小野さんのNPOに買い上げていただくことは可能だと
思います。よろしければそこで風評被害の窮状や原子力をどう考え
ていくか?ということを発信していただけるならとてもありがたいです。」
 という心強い返事をもらった。

菅野さんのメッセージを受け、私は動くことにした。

 飯舘の牛を南アルプスで育てよう

マルシェ仙台に向けて、支援クッキーを届けました

支援クッキー.JPG


3月26日にマルシェジャポン青山さんが、マルシェジャポン仙台に向けて震災支援物資を届けてくれるということで、我がファームフィールドトリップで出来る支援ということで、お菓子工房カーサ・デラ・マルメラータスタッフが1週間かけて焼き上げたクッキーを届けてもらいました。 被災地の皆さんに少しでもほっとしてもらえるとうれしいです。 来週もこの取り組みを続けます。

3月のマルシェのご案内

marche.JPG
NPO南アルプスファームフィールドトリップでは、
定期的に私たちの製品を出張販売しております。

3月のマルシェは

マルシェジャポン 青山
3月12日(土)、26日(土)

○日本橋富士の国やまなし館
3月2日・9日・16日・23日・30日 (水曜日 11:00~17:00)

お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。

※ 3月12日の青山のマルシェは震災の影響で、中止になりました

NPOのイベント

遊休農地事業

検索

タグクラウド

2011年統一地方選山梨県議会議員立候補者へのアンケート NHK 渡邊智恵子 社会起業家 オーガニックコットン アバンティ NPO NPOに就職 自然の仕事 新規就農 NPO債 擬似私募債 福ちゃん島ちゃん きのくに子供の村小学校 南アルプス子供の村小学校 までいぼくじょう までい牧場 福ちゃん島ちゃん 飯舘村 種を蒔く人 3/11 やまなし農業協力隊 キンモクセイの花買います  トレーサビリティ 飯舘牛 ファンドレイジング フットパスお知らせ ママコラボ ナミキッズ マルシェ マルシェ 冨士の国やまなし館 自由が丘ART-METER マルシェ 朝市  リコリタ 果樹 ぶどう ツアー バス メイド アキバ 秋葉原 山梨 南アルプス 牧場 安藤家住宅 小笠原流礼法 募集・地域おこし協力隊 南アルプス天然氷 原発問題 放射能汚染された食品  山ガール 日本百名山 白根三山 完熟フルーツツアー 芦安温泉 山梨ブルーベリー狩り かき氷 フルーツ杏仁 山羊 遊休農地 山羊 遊休農地活用 猿害対策 障害者雇用 支援金あり 武田宗家とめぐる史跡ツアー 浜岡原子力発電所を止めよう 浜岡原発停止要請 福島 飯舘牛 牧場を作ろう までい 南アルプス 飯舘牛 福ちゃん島ちゃん 甲斐源氏 信玄弁当 歴史ガイド 地域資源